肘内障
肘内障(ちゅうないしょう)と読みます。
昨夜、受付終了後にお母さんが4才のお子さんが腕を動かさないと心配して来院されました。そのちょっと前に自宅のドアに腕が挟まり無理に引っぱった後から動かさなくなったそうです。腕をだらっと下げたまま動かそうとはしないものの、後は普通に遊んでいるのでお母さんも半信半疑の来院でしたが、これは肘内障といって肘関節の亜脱臼です。6才までの乳幼児に多く、肘の骨を固定している靭帯から骨が抜けかかっている状態なのです。
子供の手を急に引っ張ったり、何かにぶら下がった後などに発症します。腕を動かさなければ痛がりませんが、少しでも動かすと泣いたり嫌がります。腕はだらんと下げたまま使わず、痛がる場所も乳幼児はうまく伝えることが出来ずに肩や手首を訴えることも多いです。
治療は整復が必要ですが、比較的容易にでき、整復後は何事もなかったように使えます。固定も特に必要ありません。ただし少し高いところから落ちたり、転んで手を突いたりした場合は別の外傷も考えられますので注意が必要です。
もちろん昨日のお子さんもすぐに整復して元気に帰られました。
投稿日 : 2013.12.19 / カテゴリー : 痛みについて
URL : http://www.kato-seikotsuin.co.jp/news/post98.html
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