けが注意報発令

暖かな陽気とともに当院に来院される人も大きなケガをされる方が増えてまいりました。足の甲・手首・肘の骨折、アキレス腱断裂等々。コロナの影響などで知らないうちに運動不足になっているのに、以前と同じ様に動けるつもりになってケガしてしまう場合が多いようです。久しぶりに体を動かす際には、しっかりと準備運動を行いましょう！そのために正しいウォーミングアップも知っておきましょう。

ウォーミングアップとは「運動によるケガの防止や、主運動を行うための身体の準備、その運動に対する能力を最大に発揮できる状態をつくること」を目的に行う、運動前の準備運動のことです。ウォーミングアップは言葉の通り、体温を上げて身体を温める「warm：ウォーム（温める）」と、心拍数を上げる、血流量を増やす「up：アップ（上げる）」ことが大切です。筋や関節も温まることで関節可動域が広くなり、また心拍数や血流量を徐々に上げることで心臓や肺への急激な負担を避けることができます。

以前はウォーミングアップとしてスタティックストレッチ※1がよく取り入れられていました。しかし、スタティックストレッチは筋の伸張反射※2を抑制してしまうため、最大筋力が出せずパフォーマンスが低下することが報告されています。そのためウォーミングアップ時にスタティックストレッチを取り入れる場合は、体温が上がったあと、短時間（30秒未満程度）が良いとされています3)。

一方ウォーミングアップに適しているストレッチはダイナミックストレッチ※3、PNFストレッチ※4、バリスティックストレッチ※5があります。これらは筋を収縮させながら関節可動域を広げることができます。ただし、反動をつけて行うバリスティックストレッチは強度が高く筋や関節への負担が大きいため、1.筋温が上がったあと、2.小さい動きから大きい動きへ、というポイントを押さえておく必要があります。ウォーミングアップでケガをしちゃうのも、患者さんあるあるです。(^^)

※1　スタティックスストレッチとは、静的ストレッチとも呼ばれ、体を静止させ、反動を使わずに関節

　　　の可動域を段階的に増していき、無理のない程度に筋肉が伸ばされた状態をしばらく保持し（15　

　　　～60秒間）する方法です。

※2　伸張反射とはストレッチなどで筋肉が急激に引き伸ばされると、筋肉が伸びすぎて筋線維がダメー

　　　ジを受けないように、その筋肉を収縮させて守ろうという反射（＝伸張反射）のこと。

※3　ダイナミックストレッチとは、動的ストレッチとも呼ばれ、体を動かしながら行うストレッチのこ

　　　とです。代表的なダイナミックストレッチの一つにラジオ体操があります。ダイナミックストレ

　　　ッチは柔軟性の確保だけではなく、筋肉の温度も高めることができ、スポーツのウォーミングア

　　　ップに採用されることが多いです。

※4　PNFストレッチ：

PNFストレッチとは、Proprioceptive Neuromuscular Facilitationの略で、固有受容性神経筋促通法といいます。筋肉に対して適切な負荷量で、様々な収縮の仕方で負荷を与えることで効果的に固有受容器（筋肉や関節の曲げ伸ばしに生じるセンサー）を刺激して神経筋の反応を良くしていくことを目的に行います。

※5　バリスティックストレッチ：

バリスティックストレッチとは、反動や弾みをつけて筋肉を伸ばすストレッチ方法です。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

先々週の日曜日は天気も良かったので妻と2人で、下野新聞に載っていた桐生市の吾妻公園にチューリップを見に行ってきました。山そのものの起伏にとんだ地形を利用した自然公園で、チューリップ畑が所々に点在しています。桜は終わってしまいましたが、チューリップやつつじが丁度いい感じに咲いていました。平坦な公園散策をイメージしていたので、ここはなかなか歩き応えがありました。ウォーミングアップのおかげか、途中からは山登りのテンションになって吾妻山の登山口に向かいましたが、４８１ｍの低山に似つかわしくないごつい登り口を見て平服で来たことを思い出し、泣く泣く諦めました。また6月の花菖蒲の咲くころに山登りの準備をしてチャレンジしたいと思います。

   

昨日はおいしい水を求めて塩谷の尚仁沢湧水群に行ってまいりました。前日にもおいしい水（苦い水（麦）甘い水（米））を飲みすぎたので新緑や鳥のさえずり、水のながれる音などマイナスイオンを浴びまくり二日酔いの体を浄化してきました。紅葉の時期もいいですが、新緑の生き生きとした雰囲気が最高です。元気を注入してきました！