ポダイアトリスト(足病医)
お盆に入っても毎日暑い日が続きますが体調にお変わりないでしょうか?
熱中症や水の事故など毎日のように報道されていますので、どうぞお気を付けください。(自分も含めて)
お盆休みはお墓参りなどで比較的ゆっくりさせて頂いておりますが、7月はすべての日曜日に用事が入っていました。特に足病学について学ぶ機会が多かったです。
「あしか会議 2019」は、当院で取り扱っているフォームソティックスというオルソテック(矯正装具)をはじめ、様々な足の障害についてお世話になっている「(株)ランナート あしか協会」主催の日本全国から医師をはじめ、柔整師・鍼灸師・PT・トレーナーなどのコメディカル総勢100名が集まりその業界では名だたる7人の登壇者による歩行分析、下肢障害マネジメント、下肢バイオメカニクス、AIと業界(トレーナーやエクササイズ)の最新情報、すさまじい実績を上げている治療院の経営方法(思考・行動)、東京オリンピックでも医療チームを統括するスポーツ整形外科医から見た、これからのチーム医療のあり方、等々素晴らしい講義がありました。
この「あしか会議」が素晴らしいのは「会議」と銘打っているように、講義に対してどんどんディスカッションしていける事でした。知識の一方通行ではなく、その場にいる様々な立場の人たちが、共通の言語で会話が出来るような仕組みでした。日本から足で悩む人を一人でも減らせるように決意を新たに出来た1日となりました。
連休は「足病医来日2daysセミナー」と題して、2日間にわたり足病学先進国のニュージーランドから2人のスペシャリストが来日しました。自国で5つのクリニックを経営するポダイアトリスト(足病医)の「ニック」と、世界52か国と取引のあるグローバル企業フォームソティックス社の、アジアパシフィック事業開発マネージャーの「スティーブ」です。 足病学とは約100年の歴史がある下肢障害についての専門医学でイギリス・アメリカが発祥と言われています。それに基づき下肢障害に関して診察、薬剤やインソールの処方、爪や皮膚への処置、理学療法、手術などを行う専門医がポダイアトリスト(足病医)です。
セミナーは足病医による最新の診断学、フォームソティックスのカスタム法、モートン病や足底腱膜炎、外反母趾や腸脛靭帯炎など10の下肢障害の発症メカニズムから治療方針まで、実技を中心に直接指導を受けました。現役バリバリの足病医がハンズオンで2日間みっちり指導してくれるセミナーは聞いたことがありません。実際にポダイアトリストの生の声を聴いて、その動きを見ることで、積み重ねてきたことが間違っていなかったのだと納得することができました。
1日目の夜の懇親会では来日したお二人はもちろん、一緒に受講した先生方とも本当に色々な話ができて親交を深めることが出来ました。非常にリラックスした雰囲気で最後は、あしか協会代表理事で主催者でもある木村代表にお二人から、ニュージーランドでは神聖な絶滅してしまった鳥の羽を使ったお守りを手渡され、最高の懇親会となりました。 2日目はほぼ実技で最新の知見を余すところなくご教授していただきました。セミナーの最後はニック先生自らが私たちのために、ニュージーランド原住民の神聖な舞踊である「Haka」を披露してくれました。間近で見る「Haka」は物凄い迫力で、魂の叫びを感じました。 この貴重な体験を皆さんに還元することが、2人の想いに応えることだと強く思いました。
URL : http://www.kato-seikotsuin.co.jp/news/post3077.html