ランナーズマイスター中級シニアクラスと転倒注意
先日、9月に参加したランナーズマイスターシニア(中級)クラスを取得することが出来ました。ワークショップを受けた後、事後ワーク、レポート提出があり(再提出もあり)ようやく中級クラスの仲間入りです。走りではとても他のマイスターにはかないませんが、治療家として別の切り口でランナーや患者さんと関わっていければと思います。ワークショップで学んだことを生かすのはこれからです!
・・・とはいえシニアクラスの端くれとしてせめてサブ4は達成したいと思います。先日の季節はずれの大雪以来、めっきり寒くなってきたので故障と体調管理には気をつけながら、12月のはが路ふれあいマラソンでサブ4の手ごたえをつかみたいですね。大雪の日前後には、当院にも準備運動を怠りいきなり動いて肉離れを起こしたり、タイヤ交換で腰を痛めて来院される方が大分見受けられました。スポーツに限らず体を動かす前は準備運動をしっかり行ってくださいね。
また、冬になると高齢者の骨折が増えてくるというデータがあり、なかでも特に多いのが脚の付け根が折れる「大腿骨近位部骨折」です。(大腿骨頸部骨折のこと。現在は傷病名が変更されました。)厚生労働省研究班の推計では2007年の発生患者は全国で14万8千人。毎年増加傾向にあってその80%が女性です。年齢別では50歳以下はごく少数で、60歳以上で徐々に増加し5歳刻みの年齢別では80~84歳が最も多く、その原因はつまずくなどして立った高さからの転倒、発生場所は屋内と共に70%の高い割合です。この骨折は脳卒中と共に寝たきりの主な原因となっています。
月別では12月~2月の発生が目立ち、これは着膨れして転びやすいことや血中のビタミンDが低下し骨や筋力が弱くなる事が原因とみられます。予防は転びにくい体を作るのに筋力やバランス力を養う運動療法を行う、階段や廊下に手すりをつける、骨粗鬆症の予防や治療を行うなどが有効です。
骨粗しょう症予防の3原則は「運動」「食事」「日光浴」です。骨を強くする栄養素としてカルシウム、マグネシウム、ビタミンDが良く知られますがビタミンKも骨の形成を促すのに重要です。
~大腿骨近位部骨折の発生率は西日本で高く、東日本で低い。その地域差にはビタミンKを多く含む納豆の消費量が影響している可能性がある~
岩手医大の論文ではビタミンKが骨折に最も強く関係していて摂取量の多い地域ほど発生率が低かったとされています。野菜の摂取量に目立った差はなく、納豆の消費量と骨折発生率の地域差が合致しているとのことです。皆さん!もっと納豆を食べて怪我無く新年を迎えましょう!!
URL : http://www.kato-seikotsuin.co.jp/news/post2005.html