第79回学術講演会及び第28回支部代表者研究論文発表会
16日は帝京大学宇都宮キャンパスで「第79回学術講演会及び第28回支部代表者研究論文発表会」が行われました。会員の先生だけでなく、帝京柔整科の学生姿も散見できました。
論文発表に向けて各支部の先生が1年かけて準備してきた内容を発表していきます。今年は那須支部代表として「ふくだ整骨院」の福田先生が「成長期における野球肘と投球フォーム」と題して上腕骨内側上顆の骨端線離開の症例について発表されました。
帝京宇都宮キャンパス 片岡会長挨拶 本番前予行練習 緊張の福田先生
投球フォームをビデオ撮影し、膝崩れを起こす原因(骨盤の後傾)やトップの位置、体軸の使い方など的確な動作評価をして改善するポイントを絞って患者さんに分かりやすくアウトプットしていき、動画で本人にも客観的に説明していく。その動作分析はとても参考になりました。ただそれも患者さん1人1人によって全く条件が変わってしまうので、その都度細かく分析する必要があり「正解は1つではない」という台詞が印象的でした。時間外に学生の指導をして真摯に患者さんと向き合っている先生だからこその台詞だと納得してしまいました。マラソンに発表に大活躍でした。
学術講演会は、自治医科大学 救急医学・消化器センター外科教授である「山下 圭輔」先生をお招きして「二つの震災を経験して・医療者に出来ること」と題してご講演いただきました。DMATとして数々の災害現場でご活躍されている経験談は大変貴重なものでした。災害現場における体系的な対応の重要性や、そのためにも普段からの心構えや減災という考えなど医療従事者として考えさせられるものでした。
今年は8月に防災訓練も経験しました。今はいつ自分が被災者になってもおかしくない時代です。いざというときに柔道整復師として何が出来るのか、救助する側される側どちらになっても臨機応変に対応できるスキルの必要性を感じました。
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