第78回学術講演会
昨日はとちぎ健康の森にて、公益社団法人栃木県柔道整復師会主催で学術講演会が行われました。講師に自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児整形外科学内教授の吉川一郎先生をお招きして「背骨と骨折について」と題して講演していただきました。
今回は小児の脊柱に生じる病気のうち、斜頸と脊柱側湾症についてのお話でした。斜頸では私たちも比較的目にする機会もある筋性斜頸の他にも眼性斜頸や外傷性斜頸等々6つくらいの原因があって、それぞれの病態や特徴、合併症に診断方法や手術療法まで詳しい話が聞けました。
側湾症も「構築性側湾症」と「非構築性側湾症」の違いから画像診断法、cobb角からの疫学や判断、保存療法継続の判断基準(目安)、手術療法の実際も先生の行った手術を交えてご説明していただきました。その他小児に多い骨折(上腕骨顆上骨折・上腕骨外顆骨折)の話もあり、盛りだくさんで普段の施術に大変役立つ内容でした。お話も上手で声もよく通るので話に引き込まれあっという間に時間になってしまいました。質問にも丁寧に答えていただき、今までもやもやしていた事もすっきりして、本当に収穫の多い講演会でした。
保険部長からは患者さんへのインフォームドコンセントの更なる充実と施術録の重要性。POMRの作成、評価、修正を自身だけでなく、患者さんにも保険者にも示していくことの大切さを話されました。
ますます厳しくなる業界ではありますが、常に進歩して少しでも柔整師のことを分かってもらえるように、皆さんに必要とされる存在でいられるように手探りでも頑張っていきたいと思います。
投稿日 : 2016.07.11 / カテゴリー : 整骨院通信
URL : http://www.kato-seikotsuin.co.jp/news/post1534.html
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