人体解剖研修inバンコク~②
2日目は大学の傍にあるホテルに集合して全員徒歩で向かいました。タイのラッシュアワーはとてもすごいので今まではタクシーでかなりの時間がかかっていましたが、これなら渋滞知らずです。
15分ほどで到着し早速着替えて実習の準備完了です。杉本先生から今日の流れを説明してもらい、いざ入室しました。御献体が2体あって2手に分かれて実習開始です。2人の先生が素早い手つきで丁寧に解剖していきます。みんなが気になる所をその都度質問していって、先生方と実際に目で見ながら確認していくのはとても勉強になります。
あっという間に午前中が終わり、午後は実際にTKAの手術を間近で実演してもらいました。最先端の膝の4本の靱帯を温存し、人工関節にもかかわらず正常な膝の動きを再現させる手術法の説明などもしてもらいながら流れるような手つきで進めていきます。専用の精密な器具を使って大腿骨、脛骨の手術部位を取り除き(これがすごい迫力です)インプラント(人工膝関節部品)に合わせて骨の端の部分の形を整えます。そして骨の切除が済むとインプラントを骨に固定します。人工の半月版も備え付けて見事にScrew-home movementなどの複雑な動きも可能となります。僕たちが現場で患者さんに説明するにしても実際に見たことなので自信を持って伝えることが出来るので説得力が違ってくると思います。その他にはACLの再建術を見せていただいたり大変充実した内容でした。今度15日に医接連携のセミナーもありますが、知識に基づいた診断と施術、後療法を身につけ責任をもって更に高いレベルで医師と患者さんについてのやり取りが出来るようにならなければとの思いを強くしました。
4回目の解剖実習で、この経験をどう生かして日々の施術に役立てるのか、解剖だけでなくもう一歩踏み込んで考えさせられました。
今回も関係者の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
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